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ケーサーとは?ケーサーの種類と特長を解説!

ケーサーとは?

ワークを段ボール等のケースに挿入し、封函する機械です。代表的なものにセットアップケーサーやラップアラウンドケーサーがあります。製函機、封緘機、集積装置などと組み合わせることで汎用性・生産性の高いラインを構成できます。

①ラップアラウンドケーサー

ラップアラウンドケースで包装する機械。機械的に集積された内容品を載せ、それを包み込んでフラップを接着剤やテープで接合する。ラップラウンドケーサーとも呼ばれます。

>>日本自働精機が取り扱うラップラウンドカートナーはこちら

セットアップケーサー

あらかじめ胴貼りして平らに折り畳まれた段ボールケースを起こし、側方または上方から、製品を一つないし集積された複数個挿入し、両面を接着剤やテープで接合するケーサー。人手にて製函されたケースに上流から流れてくる製品を挿入するだけのものを、単にケーサーとする場合もあります。

③段ボールケーサー

セットアップケーサーも含まれますが、段ボールにワークを挿入し、封緘するケーサーを段ボールケーサーと呼びます。段ボールケーサーについては一般的に、ケーシング部分の装置を意味し、製函・封函機は別途設置されます。

④ロボットケーサー

ロボットを用いて、段ボールや番重、プラコンにワークを挿入する装置をロボットケーサーと呼びます。ロボットには3軸や多軸などが用いられますが、昨今では箱詰め仕様に柔軟に対応できるようにパラレルリンクロボットが用いられることが多くなっています。

ケーサーに関連する機器をご紹介

ケーサーの関連機器として以下の装置があります。

❶製函機

あらかじめ胴貼りして平らに折り畳まれた段ボールケースを、マガジンから1枚ずつ吸盤で取出し、底部のフラップを折りたたんで接着剤またはテープで貼り箱状にする装置です。

❷封函機

製品を挿入した段ボールケースにおいて開口部のフラップを折りたたみ、接着剤やテープで封緘する装置です。

❸製品挿入装置

上流から流れてくる製品を一つないし複数個ハンドリングし挿入する装置。製品の挿入方法は高速かつ正確な動作を実現するパラレルリンクロボット、フレキシブルな動作の多関節ロボット、一品製作で実現する挿入装置があります。

❹集積装置

上流から流れてくる製品を指定のパターンに集積する装置。製品の集積方法はサーボを使用する移載、ピック&プレイスを使用する移載、エアシリンダを使用する方法など集積個数や集積形態、製品の形状や特性に合わせた最適な方法を選定する必要があります。

ケーサーに使用される段ボールの種類について

段ボールの形状は様々で、何を包装するかによって、求められる形状は変わります。ケーサーで使用される段ボールの代表的な形式はA式、B式です。

>>詳細はこちらのコラムで解説 : ケーサーに使用される段ボールの種類について

ケーサーとカートナーの違い

カートナーとケーサーの違いは箱のサイズが最たるものですが、カートナーにて扱う箱は製品のパッケージを担う化粧箱が多い個装箱、中箱です。
箱の寸法やフラップ枚数、ワンタッチ、アメリカンロック等の特殊な構造やクリアカートン等材質の差異も様々であり、製品も薬品、食品、日用品等多岐に渡ります。
それぞれの箱、製品に対応できる仕様が求められ、一品一葉のオーダーメイド機が求められる機械がカートナーです。

 対してケーサーでは、箱は段ボール、製品は包装済みの状態になっており、カートナーよりも箱と製品への対応が複雑化しづらいです。一方、規定数を集積して梱包するため集積から段積みまでの正確性が求められ、製品の流れ方向の調整や集積ユニットの追加、またはセンサーとロボットによる制御によって整列するなどの方法が取られます。

 このようにケーサーとカートナーには箱のサイズ、種類や製品の状態等さまざまな違いがありますが、両者は同じラインに導入されることがほとんどです。カートナーは次工程であるケーサーとの間に印字や検査装置を挟んでライン構築がなされますが、一貫ラインとして運用するには製品排出の流れ方向や速度の調整、異常停止時の連携などが求められます。

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