包装・箱詰め作業の効率化、カートナーとは?
箱詰め作業を容易にする包装機械、カートナーとは?
出荷前の箱詰めは、作業者が製品の包装状態をチェックし、印字検査された賞味期限を確認、さらには個数・枚数検査や重量検査といった複数の作業を同時に行っています。ただこのような複数工程の兼任は確認漏れを引き起こし、作業効率の低下を誘発します。ヒューマンエラーを削減し大幅に生産性を向上させることを目的とした場合には、包装・箱詰め装置の導入が必要不可欠となります。包装・箱詰め装置には多数の機器がありますが、主に小箱等を包装・箱詰めする装置をカートナーと呼びます。カートンと呼ばれる厚紙を四角に成形した後、製品を挿入・包装する装置です。
カートナーの包装・箱詰め形態とは?
カートンの中に付属品(能書やはがき等)を挿入する場合もあり、挿入物仕様・箱仕様・印字仕様等、お客様によって異なるため、カートナーは一般的にカスタマイズされて導入されることがほとんどです。ここでは代表的なセットアップ型とラップラウンド型について、ご紹介します。
①セットアップ式
事前にサック貼りされ、折り畳まれた箱を起こし、被包装品をフラップ開口部分から挿入します。セットアップ式は横型が主流ですが、被包装品を横にすることなく供給出来る縦型カートナーもあります。セットアップ式は間欠式と連続式に分類され、連続式は間欠式と比較し、高速で包装・箱詰めが可能となります。
②ラップラウンド式
セットアップ式とは異なりサック貼りがされていないブランクシートを押し型に押した後に、被包装品を供給し、箱に仕上げて包装します。セットアップ式では実現できない特殊な箱や被包装品に対応出来る形態となります。
カートナー選定のポイント
カートナーには間欠式・連続式、縦型・横型、自動・半自動といくつかの分類がありますが、対象製品や箱、要望生産能力、予算等を確認し最適なカートナーを選定します。
例えば連続式は一般的に間欠式よりも高速生産となりますが、複雑な仕様の箱へは対応が難しく、間欠式よりも高額になりやすいです。半自動カートナーは封緘まで全て自動で行うカートナーよりも人員が必要となりますが、製品や添付文書、薬袋などの自動ではエラーが起きやすい複数製品の箱への投入を人手で平易に代用することができ、全自動カートナーより安価となります。
>>詳細はこちらのコラムで解説 : カートナー選定のポイント
半自動カートナーと全自動カートナーの違い
半自動カートナーは、小箱を成形し、オペレーターが手作業で製品や付属品を小箱内に供給した後、自動で封函する装置です。製品挿入はオペレーターの手供給となりますので全自動カートナーに比べ生産スピードは遅くなりますが、少量多品種で、小箱の中に様々な製品や付属品を挿入する用途に適しています。
>>詳細はこちらのコラムで解説 : 半自動カートナーと全自動カートナーの違い
カートナーを活用した課題解決事例を一部ご紹介!
①絆創膏 箱詰めライン
絆創膏を製造されているお客様より、絆創膏包装・箱詰めラインの自動化に関するご相談を頂戴しました。他社メーカー様にて製造された既設機の稼働が安定せず、搬送不良・包装不良が発生しており、また段取り替えについても時間がかかる点に課題があり、装置提案の依頼を当社に頂きました。具体的な課題については下記をクリックしてください。
②ペンシル型化粧品 箱詰めライン
化粧品を製造されているお客様から、ペンシル型化粧品の箱詰め自動化に関するご相談を頂きました。ペンシル型化粧品の小箱のデザイン・形状等は製品ブランドとして非常に重要な要素となっており、設備導入にあたって、お客様には多くの課題がありました。具体的な課題については下記をクリックしてください。
カートナーのことなら、当社にお任せください!
ケーサー・カートナー課題解決.comを運営する日本自働精機は、カートナーメーカーとして長年、事業活動を行ってまいりました。当社は特に他社に断られるような特殊カートナーの開発を強みとしており、多種多様なお客様のニーズに合わせて、対象ワークの製品仕様や要求仕様を考慮した多品種少量生産に対応しております。箱詰め・包装でお困りごとがございましたら、まずは当社にご相談ください。お客様のお役に立てる最適な提案を行うことをお約束致します。